4月10日に清春芸術村で行われた河瀨直美さんの琉球舞踊公演に行ってきました!
こんにちはえだまめですm(__)m
今回は山梨県北杜市の清春芸術村にて、カンヌ映画祭でグランプリ受賞など世界的に知られる映画監督、河瀨直美さんの演出・監督、琉球舞踊家・組踊立方(くみおどりたちかた)の宮城茂雄さんによる公演を観ることができました!
清春芸術村HP
桜が満開の舞台で行われた公演は琉球舞踊を知らなかった私でもとても興味深く感じました。
今回は運よく北杜市地域おこし協力隊として参加させていただいたので私なりに感じたことや鑑賞した内容についてまとめてみました。
琉球舞踊・組踊立方とは
琉球舞踊は聞いたことがある人もいるかもしれませんが組踊立方(くみおどりたちかた)に関しては初めて聞いた言葉でした(^^;
どういったものなのかというと、
- 組踊(くみおどり) 琉球王国時代の沖縄で向受祐・玉城親方朝薫が創始した琉球の歌舞劇。組踊は、能楽・狂言・歌舞伎・京劇・崑劇・福建省に伝わる閩劇(びんげき)などの影響を受け創作されたといわれ、中国や日本の故事、琉球の民話を題材に琉球舞踊や琉球古典音楽を基礎として発展した歌舞劇。2010年にユネスコ無形文化遺産リストに登録。
- 立方(たちかた) 舞踊を主にする者のこと
※Wikipedia参照
組踊についてはこちら
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B5%84%E8%B8%8A
簡単に説明すると、琉球の歌って踊る演劇みたいなものらしいです。
私には難しくてかみ砕いて説明することはできなかったので詳しく知りたい人はぜひ調べてみてください!
清春芸術村の桜はちょうど満開!
4月10日は天気も快晴で雲もなく、気温も温かく半袖でも過ごせそうな陽気でした。
開園予定前には清春芸術村に着いたのですが、桜がちょうど満開の時期で通行人と駐車場に停めたい車で入口付近は大混雑でした。
周りの駐車場はどこも満車で空きを待つ車でいっぱいでした。歩道には桜を撮る人たちもあふれていて、入り口前の道路は大変賑わっていました(>_<)
車からも見えていたのですが清春芸術村の桜はどれも満開でとても綺麗で、みんな桜を見上げたり写真を撮影したりしていました。
園内入ってすぐに大きな建物(ラ・リューシュ)が目の前にありました。この大きな建物はアトリエらしく、青空に映えていて存在感がすごかったです。
そこを通り過ぎると広い芝生の奥にステージが建設されていました。
満開の桜をバックにしたステージがど迫力!
ステージの前列付近には観覧用の座席が30、40席ぐらい用意されていて、その後ろに撮影機材と撮影スタッフが準備していて、その周りにすでに立ち見の観客も集まっていて、さらに周りを見ると桜の木の下で座っている人もいてそれを合わせると開演前ですが、すでに100人ぐらい集まっていました。
まだ日差しも強く、日の当たる場所は暑いくらいでしたが、時折吹く風が涼しくて気持ちがよかったです。
満開の桜をバックにしたこのステージも井上岳さん(建築家)と渡辺育さん(東京藝術大学助教授)が作ったステージだそうす。
沖縄と現在の世界を新しい視点でひも解くコンセプトで組まれたもので、そのすごい人たちが作ったステージでどんなことが起きるのかとても楽しみです。
家族連れやカップルも多くて賑やか
芸術の施設なので客層がコアな部類が多いかと思っていたのですが、以外にも家族連れやカップルが多くてびっくりしました。
芝生の広場を囲むように桜が植えられているのでほぼ360°満開の桜が見れるので圧巻。
今回初めて清春芸術村に来たのですが、この桜の時期に来るなら駐車場の件もあるのでお昼前の早い時間に来た方がいいかもしれません。
子供たちとお花見で来ても楽しそうだなと思ったのですが、やはりそこは芸術の施設ということでみんなゆったりと過ごしている様子。
はしゃぎまくる我が家の子供たちを連れてくるのはちょっとまだ早いかな(^^;
いざ開演!
16:00にはさらに人も集まりだし、150人ぐらいまで増えてきました。
16:10に司会の人から開演の挨拶があり、河瀨直美さんの挨拶が始まりました。
恥ずかしながら私は河瀨直美さんを知らない人生を送ってきたので初めてご尊顔を拝めたのですが、とてもオーラがあり気品あふれる優しそうな方でした(*´ω`)
挨拶が終わると、ラ・リューシュ(中央の建物)から和服を着た演奏者と思われる方々が登場してきて、その後に、舞妓さんのような歌舞伎役者のような衣装の女性の演者さんがとてもゆっくり歩いてきました。
あとで知ったのですがこの演者さん実は男性でしたΣ(゚Д゚)
宮城茂雄さんという方で遠目で見た限りでは完全に女性に見えました。すごい(゜.゜)
どんな人物か気になった方はこちらをご覧ください。
宮城茂雄さんHP
ゆっくりと桜をバックにステージに上がったのですが、本当にゆっくり歩いているのでその立ち居振る舞いに観客全員が見入ってしまっていました。
演奏に使われている楽器は、琴、三味線、横笛の3つ(名称があっているかはわかりませんすみません)で、歌も入っていました。
歌詞までは聞き取れず、わかりませんでしたが、私が観た昼の部では、
- 本貫花(むとぅぬちばな) 川に散り浮かぶ桜に愛しい人を想う女踊り
- 本嘉手久(むとぅかでぃく) 花見踊り
の2種類を披露するとなっていました。
演奏が始まりステージ上でとてもゆっくりな動きで舞い始めていきます。
「本貫花」は赤くて大きな編み笠のようなものを使っていました。
これは琉球舞踊で有名なもので、「花笠」という名前でした。
蓮の花と沖縄の海と空をモチーフにした小道具で、踊り子の感情表現には欠かせないものだそうです。
その花笠を使った舞は歌舞伎や能とも違うなんと表現したらいいか私にはわからない一切淀みのない滑らかな動きでした。
「本貫花」が終わると、河瀨直美さんの語りが始まりました。
河瀨直美さんの語りのあとに、続けて沖縄弁の語りがあってそれを河瀨直美さんが標準語に訳しているのか交互に沖縄弁と河瀨直美さんの語りが続いていきました。
その時宮城産はステージを降りていて姿が見えなくなりました。
そして河瀨直美さんの語りが終わると、「本嘉手久」が始まりました。実際には始まったかどうかわからないのですが、また宮城さんがステージにゆっくり上がり曲が始まり踊りだします。

「本嘉手久」では、「本貫花」で使用していない赤と白のレイのような道具を使用していました。それは「貫花」(紅白の桜の花びらを貫いて作った花輪)というもので、それを愛しい人に贈ってあげようという内容の歌詞がある踊りだそうです。
それが終わると全ての演目が終わったと終了のアナウンスがあり、またゆっくりとラ・リューシュ内に演者の方々は戻っていきました。
舞台上だけでなく人の目に触れる場所での立ち居振る舞いが素晴らしくさすがプロだと感じました。
公演が終わって
その後まだ日も落ちておらず明るかったので、ぐるりと芝生周りを桜の写真を撮りながら1周して、おさるのジョージでも出てきたでっかい親指の建築物の写真を撮って帰りました(`・ω・´)b
琉球舞踊を生で見ることなんてなかなかないのでとても緊張しましたが、ユネスコ無形文化遺産リストにも登録されているような素晴らしい芸術に触れるという貴重な体験ができたので感動しました。
私も来年の桜の季節には今度は家族みんなで行こうと思います!
最後までご覧いただきありがとうございましたm(_ _)m